2024年が明けました。
昨年は本当に多くの方に支えて頂き幸せな1年で終えられましたことを改めてお礼申し上げます。
そして、新しい年は能登大地震で始まりました。
被害の全容はまだわかりませんがニュースを見るに付けとても平静でいられない気持ちです。
被災された方が暖かい部屋で疲れた心と体を休められる日が1日でも早く来ることを願って止みません。
まだ三ヶ日も終わっていないんです。どんなにお辛い気持ちでおられるのか、考えると眠れなくなってしまいました。
だけど、遠くにいて被災していない人間が凹んで眠れなくなってお腹壊してる場合じゃないんですよね。
こんな時だからこそグイっと前を向いて元気に牽引する人たちがいないといけない。
こんな時だからこそ「災い転じて福と成す」「あとは上るしかない」と言う言葉を信じたいです。
「寄せ植え屋ゆっこはん」と言う屋号を掲げて活動し始めてもう今年で15年になります。
2024年は悲しいニュースからのスタートではありますが、たくさんの方にもっともっとプランツギャザリングの楽しさを伝えられるようギアをあげて行こうと決意を新たにしています。
ここで少し私自身のことを。
これまであまり詳しく説明したことがないのでこの場を借りてお話しようと思います。
私は「ゆっこはん」という呼称でもわかるように関西出身。兵庫県は伊丹市の出身です。
若い頃は全日空のグランドスタッフとして大阪空港で働いていました。
32歳の時結婚して横浜に来て今に至ります。
「寄せ植え屋ゆっこはん」も今では多くの人に知ってもらえるようになりましたが(もちろんまだまだ知らない人は多いですがそれでも私的には)
最初はギャザリング教室でも寄せ植え教室でもなく、ハンギングバスケットマスターの資格を取って作品を作りながらただアメブロでブログを書くためだけの名称でした。
ガーデニングを始めたのは家を建てて小さいながらも庭を持った2004年頃。ガーデニング熱が高じて園芸を仕事にしたい、資格が欲しいとよく分からず2008年にハンギングバスケットマスターの資格を取り、その後横浜市港北区新羽にある（株）河野自然園の井上まゆ美先生のところでボランティアスタッフとして作品作りの勉強をしながら働かせてもらいました。
並行して、（株）草のよしだやの吉田龍先生に寄せ植えや植栽を学び、2008年からは毎年のようにハンギングバスケットやコンテナガーデンのコンテストに出品。苦労しましたがコンテストの出品で腕を磨けたような気がします。
寄せ植え教室を自宅の庭のデッキで始めたのがこの頃。
生徒さんはほとんどがママ友か知り合い。
ひと月に一人いたかどうか…
仕入れなんてホームセンターの安い苗を買ってきてそれをそのままの値段でレッスンに使ってました。そして、お財布事情をよく知ってるママ友からレッスン料を頂くことができず、仕入れ値と売り値が同じだもんで、何やってるか分からなくなり何度もやめようと思いました。
そんな時、2011年に藤沢の園芸店ルーシグレイさんで寄せ植え講師にとお声かけ頂き、楽しく1年ほど勤めました。(杉山さんには本当にお世話になりました)
2014年から横浜元町の（株）ムサジャパンの園芸店「ガーデニングショップヴェルデ」で店舗スタッフを2年ほど。
他にホームセンターの園芸コーナーなどでパートをしたりした時期もあります。
働いていた時はしんどかったり人間関係で悩んだりもしたけれど、どれもいい経験になり、無駄だったことはひとつもなかったと今になって思えます。
2014年にギャザリング寄せ植えの創始者である青木英郎先生に声をかけて頂き弟子としてギャザリングを勉強しました。
コロナ禍もあっておうち時間が増えた頃から生徒さんが徐々に増え、アトリエも少しずつ改良を加えてただのデッキだったところがお教室らしくなりました。
今ではプランツギャザリングの資格取得教室として、テクニカルコース、ディプロマコースの生徒さん合わせて約30名の方が通ってくださるようになりました。
今ではスタッフさんもいて、鳴かず飛ばずで園芸の仕事を辞めようと思っていた時から比べたら夢のようにも思えます。
お商売は全く素質がない私は経営が下手なので上手くいっているのかいないのか、多分専門家の方からは厳しい声が聞こえそうですが、とにかく2024年はもっと魅力的な面白い「寄せ植え屋ゆっこはん」にしていきたいと思ってます。
私の目指すところは「みんなが笑っている場所」。
え？ギャザリングでなくって？と、言われそうだけど、花もギャザリングもそのためのツールです。楽しい場所と時間を提供できる、それが一番の目標。
その新しい試みの一つとして、今年はアトリエでは話しきれない教室運営の苦労話や、作品作りのノウハウ、そして一部のコアな人たちからリクエストもある「ゆっこはんのおもしろ話」も交えてブログやメールマガジン（只今準備中）で発信していきます。
お楽しみ頂けるよう頑張ります！
どうぞこの1年もよろしくお願い申し上げます。
「寄せ植え屋ゆっこはん」
川島由希子
2024年1月2日
